奥様のお好きなグリーンを基調としたリビング。
中でもツートンカラーのオーダーカーテンは一番のお気に入りとのこと。
実はこのカーテン、もともとツートン生地なのではなく、色違いの生地に縫い継ぎ加工を施しています。
こういった加工によって、カーテンの楽しみ方が広がります。
小窓カーテンはあえて全開させず、常に裾辺りだけをまとめておくことにしました。
掃き出し窓カーテンは横継ぎなのに対し、こちらが縦継ぎなのは、
写真のようにまとめた状態が長くなるので、グリーンの生地をきれいに見せるためです。
こちらは玄関です。
透き通るような白いクロス(壁紙)が明るさと広さを演出します。
内玄関(主に家族や身内の方が日常的に使用する玄関)を隠すためにロールスクリーンを取り付けました。
カラーバリエーションが豊富なロールスクリーンは、色選びも楽しみの1つ。
ここでは壁と同色を選ぶことによって、スッキリとさせ、空間の連続性も保てました。
和室の壁はクロスを足元で貼り分けていますが、これは茶室に見られる
“腰張り”(座り姿勢時の衣服と土壁の保護の為に、壁の下部に和紙を張ること)
というしつらえを参考にしました。
ブルーでコーディネートされた次男さんのお部屋。
白い窓枠や巾木(壁下場の縁)や回り縁(壁上場の縁)は、洋風なクロスとの相性も良いです。
基本的にベーシックな色がお好きという長男さんのお部屋は、白い空間をライトグレーの天井で抑えています。
その反面、独特なマイワールドをお持ちとのことで、クローゼットには濃いグリーンを。
よりプライベート性の高い空間を引き立たせるのも、生活を楽しむコツかもしれません。
淡いピンクと風にそよぐレースが優しいお部屋は、将来長女さんがお使いに。
お部屋のようにしつらえられた1Fのトイレも奥様お気に入りの空間。
入り口を開けっ広げていても全く気にならないとおっしゃいます。
訪れたご友人に、天井の板張りが実はクロスだと言うと、どなたも驚かれるそうです。
爽やかな光に満ちた2Fのトイレ。
良い写真が撮れました。
クロスのように平面素材を湾曲した面に貼ることはとても難しいのですが、きれいに仕上がりました。
リビングの壁は無地のアイボリーに見えますが、数色の淡く細かな模様のクロス。
その良質な空間性は無地クロスとは大きく異なりました。
奥様がお選びになったものですが、私たちも勉強になりました。
一般的に高い天井は良しとされますが、低い天井が良いこともあります。
天井クロスを濃い色にし、あえて低く感じさせると妙に落ち着きますので、用途に応じてご提案しています。
戸襖(とぶすま)には高級和紙クロスを。
通常お出ししないこのクロスをご提案したのも、御主人の空間に対する情熱があってこそです。
トイレを考える時、「便所を作る」ではなく「部屋を作る」にしたら、スリッパ要らずのトイレが出来上がりますよ。
仕上げ材選びは他の仕上げ材とのバランスも重要です。
ここではタイルを基準としたカラーバランスでクロス・床材を選びました。
夏涼しく冬温かいことが求められる脱衣場。
この脱衣場は手応え十分な提案となりました。
女性からの支持が高いにも関わらず、個性が強くなかなか採用されないクラシック柄。
ウォークインクローゼットは一人で楽しむ秘密の部屋には最適です。
最後に、ここ数年人気商品のプリーツスクリーン。
蛇腹状の生地が上下に可動することで全開〜シースルー〜遮光までをコントロール出来るんですが、
上下させることだけをとっても本能が喜びます。
正解は、「トイレの天井」でした。
天窓があるトイレなんてとても珍しいですよね。毎朝ここで朝日を浴びることになるわけです。
清々しさを高めたいので、ライトグレーのクロスと鮮やかなブルーのフロアタイルを選びました。
約5mと天井の高いリビング。このしつらえは御主人がお考えになったもの。
天井も梁も木材に見えますが、クロス仕上げです。
広いウッドデッキに繋がる大きな掃き出し窓にはウッドブラインドを取り付けました。
モダンでスタイリッシュでありながら、あたたかみも感じれるウッドブラインドはオススメです。
本来はなかなかの高級品ですが、スラット(羽)が一枚ものではなく継いであるシリーズもあり、お求めやすくなりました。
ウッドブラインドが最も美しいと思うのは、夕方、外から見たこの姿。
スラットから漏れる光と陰、その向こう側からうっすら映し出される生活感が妙に色っぽいです。